今治造船は石油危機期の1979年に今井造船と西造船(現・あいえす造船)を、1983年には岩城造船を系列化していたが、1980年代後半の円高不況でも1986年に幸陽船渠(現・今治造船)、2001年にハシゾウ(現・あいえす造船)、2005年に新笠戸ドックと渡邊造船(現・しまなみ造船)、2015年に多度津造船を、相次いで系列化している。その間、大手造船会社はドックを削減し、陸上部門の大型構造物をはじめとする新事業にシフトした。運輸省が進めた大手主導のはずの業界再編は、ふたを開けてみると今治造船を軸に進んだ...
業績の低迷が続く日本エンタープライズ。M&Aで成長してきた同社は、再びM&AでB2CからB2Bへの方向転換を図る。