第2の理由はパイロット不足。2030年には世界全体で現在の2倍、アジア太平洋地域では4.5倍のパイロットが必要とされる。だが、国内主要航空会社に在籍するパイロットの40%以上を40代が占め、2030年頃には大量退職する「2030年問題」が立ちふさがる。現実に2017年11月にはエア・ドゥで2名の機長が退職したため、34便が欠航する騒ぎになった。当のピーチとバニラも2014年に機長不足から大量の欠航が発生した苦い経験がある。
ピーチは2019年度をめどに、国内LCCとしては初めてパイロットの本格的な自社育成に踏み切る...