アマゾンエフェクトを避けるウォルマートの戦略

小売最大手のウォルマート(Walmart)では、スーパーセンターなど2000ヶ所以上でカーブサイド・ピックアップを実施しており、オンデマンド・デリバリーサービスのドアダッシュやデリブ、ポストメイトなどと提携した宅配も100都市での展開を目標に拡大を続けている。

そのウォルマートは巨大な自販機のようなピックアップタワーを700店に導入している。ピックアップタワーは高さ16フィート(約5メートル)幅8フィート(2.4メートル)で、最大300箱(箱の大きさは60cmx40㎝x40㎝まで)の注文品の保有が可能な自販機だ。

ウォルマートのピックアップタワー
ウォルマートのピックアップタワー(c)Fumitoshi Goto

生鮮品以外のネット注文で店での受け取りにすると、ピックアップタワーを導入している店では巨大ピックアップ自販機を使うことになる。

使い方は簡単。まずウォルマート・アプリでバーコードを表示させる。ピックアップタワーに近づくと、操作パネルが自動的にオープンし、そのバーコードをかざすと5~10秒で注文品が出てくる。

ピックアップタワーのそばに「ピックアップ・ロッカー(Pickup Locker)」の導入も進んでいる。ピックアップ・ロッカーはサイズ的にピックアップタワーが収納できない比較的大きな注文品を扱う。ロッカーもピックアップタワーの操作でバーコードをかざせば自動的に注文品の入ったロッカーボックスの扉が開く。以前、スタッフがバックルームから注文品をピックアップするのに早くても3分はかかっていたが、タワーやロッカーを使うことで大幅に生産効率が高まるのだ。

ストアピックアップには送料などの手数料はかからない。ニューヨーク・マンハッタンから近距離にあるニュージャージー州セコーカスにあるウォルマート・スーパーセンターなど、一部の店舗では需要の多さからピックアップタワーを2台導入している事例もある。ウォルマートは店舗をピックアップ拠点にしながら、アマゾンエフェクトをかわそうとしているのだ。