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「名門ゼロックスの買収劇」アメリカメディアはどう報じたか

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いずれはアマゾンやグーグルも

アイカーン氏いわく「買収は『死を告げる鐘』」
ウォールストリートジャーナル(2月12日)は、アイカーン氏とディーソン氏の発言を紹介した。2人はゼロックス株の15.2%を支配しているが、株主総会で反対の投票をすると表明し注目を集めている。2人は企業価値の3分の1に当たる25億ドルの特別配当と、ゼロックス経営陣を批判。合併の発表前、彼らは、CEOのジェフ・ヤコブソン氏の更迭を求めていたが、新会社でも経営は続行される模様。2人は、富士フイルムの買収計画を「死を告げる鐘」と批判していると、記事は述べている。

「ビジネスのアイコンだったゼロックス、消滅へ」
ロサンゼルスタイムズ(2月13日)は、ゼロックス、コダック、GEの3社を「一時はアメリカ国内で絶大なる地位を築きながら消えゆく企業」として挙げたうえで、次のように解説した。ゼロックスは、PCへの変革の機会を逃したといって、しばしば軽蔑的な笑いの対象になる。しかし1970年代のゼロックスは、「方向転換が不可能な巨大戦艦」だった。本業で十分な成果を挙げていながら、根幹から自分自身を変えるのは至難の技である。アマゾンもグーグルの将来もゼロックスに続く危険があることを肝に銘じる必要がある。

アマゾンやグーグルのような先端企業にも、いずれ「死」は訪れる

参照URL
https://www.nytimes.com/2018/0...
https://www.wsj.com/articles/x...
http://www.latimes.com/busines...

文:Yuu Yamanaka/編集:M&A Online編集部

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