富士フィルムホールディングスは、富山化学工業をTOB(株式公開買い付け)により子会社化することを決議した。株式所有割合で66%の取得を目指し、富士フィルムホールディングスは医療用医薬品市場に本格参入する。富山化学工業はTOBに賛同の意見を表明しており、TOB成立後に上場廃止となる公算が大きい。

富山化学工業は研究開発型企業として新薬開発に力を入れており、開発パイプラインに「抗ウイルス剤」や「アルツハイマー型認知症治療剤」などの有望な新薬候補を持つ。外資系製薬企業の日本市場への本格参入やゲノム科学など先端技術の進歩などにより競争環境が厳しさを増すなかで、富士フィルムの傘下に入ることで新薬開発を加速する。

現在筆頭株主の大正製薬はTOBに応募せず、TOB成立後大正製薬が議決権ベースで34%の株式を保有するよう調整する。富士フィルムは大正製薬とともに富山化学工業を保有し、資金、生産、販売の支援を行うことで収益性の向上を図る。

TOBの買付価格は1株あたり880円。TOB公表前営業日の対象株式の終値631円に対して39.4%のプレミアムを加えた。TOBの買付予定数は7319万株で、買付予定額は644億円。

公開買付期間は2008年2月19日から3月18日までを予定している。