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古河電工、UACJの会長・副会長人事に「異論」を表明

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UACJが本社を置くビル(中央。東京・大手町)

企業統治のあり様に一石を投じることになるか?

 業績面で目標数値との開きが生じているのは確かだ。中期経営計画(2015~2017年度)をみると、最終年度の2018年3月期に売上高7000億円、営業利益400億円、ROE(株主資本利益率)10%などを目標に掲げるが、進捗は計画を下回っている。海外事業では2016年以降、タイ工場(ラヨーン県)、米国ローガン工場の2拠点で総額550億円を投資してアルミ圧延能力を大幅に拡大したが、こうした強気の戦略が裏目にでかねない状況でもある。

〇中期経営計画「Global StepⅠ(2015~2017年度)

14年度業績 17年度目標 16年度実績
売上高(億円)        5725       7000       5683
営業利益(億円)         237        400        259
経常利益(億円)         213        350        198
自己資本(億円)        1723     1950      1841
自己資本比率      25.4%        28%     25.4%
有利子負債(億円)        2960       2600       3238
D/Eレシオ      1.72倍     1.33倍    1.49倍
ROE       5.30%         10%        5%

 古河電工は「合併時より会長、社長として経営にあたってきた山内、岡田の両氏が社長交代後も代表取締役として経営陣に残るという人事は経営責任を軽視するもの」などと、企業統治上の問題を指摘している。これに対し、UACJは静観の構えのようだ。

 大株主の“乱”で終わってしまうのか、企業統治のあり様に一石を投じることになるのか、6月に開かれるUACJの株主総会に向け、その成り行きに否が応でも関心が集まりそうだ。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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