フィッシング被害を防げ!クレカ会社などにDMARC導入を要請
経済産業省と総務省、警察庁は2月1日、クレジットカード会社などに対し、DMARC(ディーマーク)の導入をはじめとするフィッシング対策の強化を要請した。
一昔前は、銀行は預金や融資しか取り扱いがなかったが、最近は投資信託や債券、保険など様々な投資商品を扱っている。この記事を読んでいる方の中にも、銀行に資産運用の相談をしに行った方がいるのではないだろうか。
銀行で取り扱っている商品が良いか悪いかはともかく、資産運用の相談員(総合職)の資産運用に関する知識レベルは一様に高い。
では、資産運用を担当している銀行員はどのような投資をしているのか、気になる方がいるのではないだろうか? そこで今回は銀行員の投資事情について説明する。
結論からお話しすると、銀行員はかなり投資について制限をされている。銀行で取り扱っているような投資信託や外貨預金の利用はできるが、個別株やFX(外国為替証拠金取引)のNGだ。
個別株に関しては最近になってようやく緩和の方向で支店長の許可を得ればできるようになっている銀行もある。
ただし、短期の売買は認められておらず、長期保有が原則となっているため、デイトレードやスキャルピング(超短期取引)を行うことはできない。
また、FXについて以前は利用ができたが、FXを行っていた銀行員の多くが横領などの犯罪をしてしまったため、今ではほとんどの銀行で禁止されている。
FXの口座開設自体禁止されているため、銀行員でFXをするのはまず不可能だ。
口座を開設しても銀行にいわなければ良いと思っている方もいるかもしれないが、銀行は様々な個人情報を集められる。よって、FX口座を開設するとすぐに銀行に連絡が行くため、FXを行うのは不可能だ。
その他、自分の銀行で扱っている生命保険に自分の銀行で入ることもできない。このように銀行員は多くの投資を制限されているのが現状になる。では、銀行員はどのような投資を行っているのだろうか。
様々な投資が規制されているため、多くの銀行員は、投資信託やETF(上場投資信託)などで運用をしている。
投資信託やETFの運用が禁止されている銀行はほとんどないはずだ。なぜなら個別企業の重要な法人情報が手に入ったとしても、投資信託やETFだと個別の会社に投資ができないため、インサイダー取引に当たらないからになる。
結局は、リスクがあまり高くない投資信託やETFのインデックス型の投資を行っている、銀行員が多い。その他、自分の銀行で取り扱っている生命保険については、全く同じ商品でも他社での加入はできる。そのため、ドル建ての保険や医療保険、がん保険などに入っている銀行員は多いようだ。
いずれにしても、20代から資産運用業務を行っている銀行員の場合、同年代に比べ、かなりしっかりとした資産運用を行っているといえるだろう。
今回は、銀行員の投資事情について紹介をした。銀行員は業務の特徴から様々な情報が手に入りやすい立場にある。そのためインサイダー取引に該当してしまう可能性がある個別株の取引はできない。
また、FXに関しても、相次いで横領事件が各銀行で発生したため、こちらも現在は禁止されている。結局は安定的なインデックス運用や保険を使った運用をしている銀行員が多い。
地味な運用に見えるかもしれないが、結局はこのようなリスクの低い投資の方が続けられ、後々大きな利益になる可能性が高い。
文:渡辺 智(メガバンクに11年勤務。法人営業・個人営業に従事)
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