レッド・プラネット、51億円で取得したタイ事業をわずか1億円で手放すことに

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※画像はイメージ(Photo by Unsplash)

買収後は赤字幅が拡大

大規模な希薄化を伴うM&Aを実施したものの、レッド・プラネット・ジャパンの業績は冴えませんでした。買収した直後の2019年12月期は売上高が44.5%増加したものの、営業赤字幅が拡大。その後は新型コロナウイルス感染拡大の影響で売上高が急速に縮小し、2桁億円台の大赤字を出すこととなりました。

■業績推移

2018年12月期 2019年12月期 2020年12月期 2021年12月期
売上高(百万円) 1,736 2,509 784 518
前期比 142.9% 144.5% 31.2% 66.1%
営業利益(百万円) -156 -452 -1,396 -1,425

決算短信より筆者作成

レッドプラネットジャパンは2022年2月にExcel City Development Limitedからタイの子会社が借り入れる1億300万円の債務保証を行いました。そのわずか2か月後に債務の返済が不可能となって連結子会社6社の株式と債権をExcel City Development Limitedに手渡しています。

レッド・プラネット・ジャパンはExcel City Development Limitedについて、タイ子会社の大株主の関連会社と説明しています。大株主はタイの子会社6社の51%を保有するサイモン・ゲロヴィッチ氏の親族であるNina Alissa Gerovich氏。結局のところこのM&Aは、グループ内でタイ事業が移動したに過ぎません。

Red Planet Hotels Limitedは新型コロナウイルス感染拡大が落ち着きを見せ始めた今、タイ事業を1億円という安値で仕入れました。さらにレッド・プラネット・ジャパンが51億円分の第三者割当増資を行ったことにより、グループを統括するRed Planet Holdings Pte. Ltd.の保有比率は2018年12月末の38.99%から2021年12月末に65.66%まで高まりました。

日本の投資家が振り回される結果になったと言えそうです。

麦とホップ@ビールを飲む理由

麦とホップ @ビールを飲む理由

しがないサラリーマンが30代で飲食店オーナーを目指しながら、日々精進するためのブログ「ビールを飲む理由」を書いています。サービス、飲食、フード、不動産にまつわる情報を書き込んでいます。飲食店、宿泊施設、民泊、結婚式場の経営者やオーナー、それを目指す人、サービス業に従事している人、就職を考えている人に有益な情報を届けるためのブログです。やがて、そうした人たちの交流の場になれば最高です。

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