「モデルナ」新型コロナ変異株の感染を予防できるワクチン開発にめど

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写真はイメージです

米国のバイオテクノロジー企業であるモデルナ(マサチューセッツ州)は、第2/3相臨床試験中の同社製2価ワクチン(承認済みの新型コロナワクチンと、開発中の新型コロナ変異株オミクロン用のワクチンを混合したワクチン)が、承認済みの新型コロナワクチンよりもオミクロンなどの変異株に対して、高い予防効果を示すことを明らかにした。

忍容性(副作用が被験者にとってどれだけ耐え得るかの程度)や安全性は承認済みのワクチンと同等だったという。

新型コロナワクチンは時間が経つと、感染の予防効果が低下するため、およそ半年ごとに接種する必要がある。現在3回目の接種が行われており、早い人は2022年秋以降に4回目のワクチン接種が必要になると予想されている。

モデルナは今秋以降の4回目接種向けに2価ワクチンの開発を進めており「このワクチンが承認されれば、今後出現する変異株に対し、モデルナが新たな選択肢を提供できることになる」としている。

安全性などは従来ワクチンと同等

臨床試験で、2価ワクチンを追加接種したところ、接種1カ月時点で変異株のベータ、デルタ、オミクロンの各株に対して効果が認められ、追加接種6カ月後でも、ベータ、オミクロン株に対する効果があった。

2価ワクチン接種後の中和抗体(ウイルスを失活させる作用を持つ物質)を調べたところ、承認済みワクチンの接種と比べると接種後1カ月時点で2.20倍に、同6カ月時点で2.15倍に増加していた。

2価ワクチンを50 マイクロ(マイクロは100万分の1)グラム接種した被験者300例と、同100マイクログラムを接種した被験者595例の忍容性はおおむね良好で、副反応や有害事象が発生する割合も、承認済みワクチンの接種と同程度だった。

この結果を受けモデルナでは、新たな変異株用のワクチンが追加接種ワクチンに含まれていなくても、今回の2価値ワクチンの接種が、従来ワクチンの追加接種よりも高い予防効果を示すことが見込まれるとしている。

モデルナのワクチンは、たんぱく質を生成するための情報を運ぶ遺伝子であるメッセンジャーRNA(mRNA)を用いる。mRNAが体内で新型コロナウイルスのスパイクたんぱく質を作り出すことで、免疫力を獲得し、新型コロナウイルスの感染を予防する。

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文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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