実は顧客が悪い?「全く勝てない」阪神が抱える意外な弱点とは…

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「何をやっても勝てない!」昨年は優勝争いに最後まで加わった阪神タイガースが、今シーズンは4月14日時点で1勝15敗1分けと、1979年西武を抜き43年ぶりにプロ野球ワースト記録を更新する不名誉な出だしとなった(15日の巨人戦は勝利)。もちろん監督の采配や選手のコンディションなど球団自身の問題が最大の要因だが、「マーケティング」の視点からは、別の問題が浮かび上がってくる。

史上最悪の成績でも観客が集まる阪神

一向に勝てないにもかかわらず、今季は阪神主催試合(ホームゲーム)での1試合あたり平均観客動員数は3万4423 人と、セパ12球団中1位。累計観客動員数も巨人の31万7460 人に次ぐ2位の30万9809人で、今週末の甲子園での巨人3連戦で追い抜くのは確実な情勢だ。

元阪神の新庄剛志監督が就任して話題になった日本ハムが序盤で連敗すると、ホームゲームの観客動員数が開幕戦(3月29日)の2万868人から、4月6日には7953人と6割以上も激減し、1試合平均・累計ともに12球団中最下位に沈んでいるのとは対照的だ。

平均観客数ランキング(2022年4月15日現在)

順位 チーム名 平均観客数 主催試合数 累計観客数
1 阪神 34,423 人   9 試合 309,809 人
2 巨人 28,860 人 11 試合 317,460 人
3 DeNA 28,302 人   4 試合 113,207 人
4 ソフトバンク 26,777 人   8 試合 214,212 人
5 広島 23,855 人   6 試合 143,132 人
6 中日 21,126 人   9 試合 190,131 人
7 ロッテ 20,814 人   9 試合 187,329 人
8 オリックス 20,058 人   7 試合 140,407 人
9 楽天 18,312 人   5 試合   91,561 人
10 ヤクルト 16,429 人 10 試合 164,292 人
11 西武 15,403 人   8 試合 123,221 人
12 日本ハム 13,015 人   8 試合  104,117 人

阪神が勝敗にかかわらず観客を集めるのは、古くから知られている。「負けても観客が入るから、阪神に危機感がなく、チームの体質が変わらない」とも言われてきた。マーケティングの視点からも、それを裏づける見方がある。

それは企業への不満に対する反応で三つ切り分けた、顧客のセグメンテーションだ。第1は「fan(ファン)」。文字通り熱狂的な企業支持者で、どのような不満があっても当該企業の商品やサービスを購入し続ける顧客層だ。

第2は「claim(クレイム)」。不満があれば企業に問題点を指摘し、改善されれば商品やサービスを購入し続けるが、改善されなければ購入を中止する顧客層だ。

第3は「exit(イグジット)」。不満を感じると企業に何ら働きかけることなく、黙って当該企業の商品やサービスの購入を中止する顧客層だ。

M&A Online編集部

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