大学発ベンチャーの「起源」(12)  人機一体

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地場のベンチャーキャピタル2社から出資

金岡社長(同社ホームページより)

金岡社長は京都大学工学部化学工学科卒、同大学院工学研究科化学工学専攻修士課程を修了し、同機械工学専攻博士課程に進んだ。2002年に立命館大学理工学部の助手となり、講師、総合理工学研究機構先端ロボティクス研究センター教授(チェアプロフェッサー)などを歴任したロボット工学の第一人者だ。

繊細な力で壊れやすいものをつかむと同時に人間の100倍もの力で重量物を運ぶこともできる「パワーエフェクタ」や、スキー靴のように足をセットしてサドルに腰かけてそっと立ち上がるだけで両脚の力を7倍に増幅して歩行できる「パワーペダル」といった「人型重機」の開発に成功している。

同社は2020年6月30日に、京都を拠点とするフューチャーベンチャーキャピタル<8462>が運営するイノベーションC投資事業有限責任組合と、びわこ・みらい活性化投資事業有限責任組合(FUNAZUSHIファンド)から出資を受けた。

FUNAZUSHIファンドは、フューチャーベンチャーキャピタルと関西みらいフィナンシャルグループ<7321>系の関西アーバン銀行(現・関西みらい銀行)が共同設立した、滋賀県のブランド確立や経済活性化に貢献する企業へ投資する地域振興ファンド。

出資額は明らかにしていないが、政府系研究機関や大手メーカーですら手に負えなかった人型協働ロボットにチャレンジする人機一体に地場ファンドが高い評価をしたのは確かだ。今後の研究成果に注目したい。

文:M&A Online編集部

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