映画「イエスタデイ」ービートルズなき世界に迷い込んだ男の物語

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©Universal Pictures .

エド・シーランが本人役で登場!

©Universal Pictures .

「やぁ、僕だよ!エド・シーランだ」そう歌手のエド・シーランから電話がかかってくるなんて、信じられるだろうか。ジャックが取り合わなかったのも無理はない。家にやってきたエドに「君、エド・シーランに似てるね」なんて父親が言ってしまうほど、普通ならありえないことなのだから。

そんな大スターがジャックの才能を見初めてライブの前座に招こうという。ジャックと同じくサフォーク出身で、音楽の才能に突出し、一躍世界のスターとなったエドの存在は、物語にリアリティを与えている。

エドとの即興の曲作り対決で、即興で作れるなんてありえないレベル(ジャックにはビートルズの名曲が蓄積データとして備わっているので無敵だ)の曲を作って見せるジャック。しかし、エドに曲の制作裏話を尋ねられても何も答えられない自分に気が付く。

息詰まったジャックは、ビートルズの故郷であるリバプールを訪れる。ジャックがリバプールを巡りながら感じる、ビートルズにも起こったであろうドラマと映画のストーリーとのリンクは胸に迫るものがある。

ジャックに会いにきたエリーと町をめぐる様子もロマンチックだ。長年親友だったエリーとジャックが、お互いに対して設けていた“枠”の違いと、変化していく二人の関係も本作の見どころの一つだろう。

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