【マンガで学ぶM&A】合併・買収も描く「釣りバカ日誌」

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1979年から「ビッグコミックオリジナル」で連載中の長寿マンガ「釣りバカ日誌」。社長と平社員という身分の違いはあれど、釣りという共通の趣味で結ばれたスーさんとハマちゃんの友情を軸に、さまざまなドタバタ劇が繰り広げられる。映画やテレビドラマ化など映像化もされ、多くの人が一度は読んだり、見たりしたことがあるはずだ。そんな、もはや国民的マンガともいえる「釣りバカ」にもM&Aが度々登場するのをご存知だろうか?

54・55巻ではアメリカの企業と合併!?

グローバル化が押し進む中、ハマちゃんこと浜崎伝助が勤める、鈴木建設の子会社「鈴建リース」に米国の建設会社「マース・コーポ」からM&Aの話が舞い込む。
社長秘書として交渉の場に同席することになったハマちゃん。まずは、先方から対等な合併を行い、新会社を設立したいという提案を受け、合併の条件などが提示される。 

マース・コーポからの提案条件
出資比率 鈴建リース社56%、鈴建本社44%
→鈴建リース28%、マース・コーポ28%、鈴建本社44%とする
株式譲渡価格 一株240円とする

これに対し、ハマちゃんたちはM&A後の人事などのアフターM&Aについてや、株式譲渡の方法、価格の交渉をしていく。

最初にマース・コーポ側が提示した買値は、交渉時点での株価と同額。これは鈴建リース側にとっては当然のことながら魅力的ではない。そこで10日後に行われた2度目の交渉時にその点を問うのだが、マース・コーポ側の代表は鈴建リースが信用できるかどうかを試していたと言い、実際のところは480円という倍の買値を考えていると打ち明ける。

情報の漏洩は双方の株価にすぐに影響を与えるからだ。M&A交渉のセンシティブさが実感できるエピソードになっている。

釣りバカ日誌54巻
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