2017年に音楽ストリーミングサービスの売上高が音楽CD(コンパクトディスク)を超え、初めて首位になった。レコード時代から音楽業界に君臨してきた円盤(ディスク)が、ついに主役の座から降りたことを意味する。

音楽業界の成長を支えるストリーミング

国際レコード産業連盟(IFPI)によると、「スポティファイ」や「アップルミュージック」といったストリーミングの売上高が対前年比41%増と急成長し、シェアも同9ポイント増の38%に上昇。売上高が同5%減だったCDを抑えて、初めてトップに立った。2017年の全音楽売上は同8.1%増の173億ドル(約1兆8800億円)と3年連続の成長となったが、これもストリーミングの売上増が貢献している。

音楽CD
「音楽CDで儲ける」のが難しい時代に…。

「ネットコンテンツの完全勝利」とも言えない。21世紀に入ってCDを脅かしてきた音楽ダウンロードサービスの売上高は同20%減と、CDよりもひどい落ち込みを記録した。カセットテープよりも先に後発の音楽用MD(マイクロディスク)が姿を消したように、CDよりも先に音楽ダウンロードが消滅するかもしれない。

さて、ネットによる音楽配信サービスはミュージシャンの収入を著しく減少させる可能性があると言われてきた。しかも1曲につきいくらという著作権収入が入る音楽ダウンロードと違い、ストリーミングは定額制の聴き放題。著作権収入も激減する可能性が高い。ミュージシャンはネットコンテンツ時代をどうやって生き残ろうとするのだろうか。