ASEANではサービス業のM&Aが増える

「ASEANでのM&Aはこれからも増える」と宮寺氏

-これからASEANでのM&Aはどうなると予想していますか

 日系企業によるM&Aは政治問題や人件費の高騰などで中国からASEANへシフトしています。この流れは変わらないでしょう。現在はタイでのM&Aが多いのですが、これからは人口が多くて消費市場の成長が見込めるインドネシアやフィリピンが増えると思います。業種では製造業よりも広告や飲食などのサービス業が伸びていく。これは安い人件費でモノを作るためのM&Aよりも、経済成長で購買力が急増している現地のマーケットを狙ったM&Aが増えているからです。

-ASEANでのM&Aは「労働力狙い」から「マーケット狙い」に変わりつつあるということですね

 ASEANにおけるM&Aの買い手も変わってきました。このところ中国企業の存在感が増しているのです。現在、ASEANでのM&Aの買い手シェアは日系企業が25%程度と欧米企業を上回っていますが、中国企業も日本に迫っています。ASEAN域内でのM&Aも増えてきました。

-ASEANでのM&A争奪戦は激しくなりそうですね。ありがとうございました

(聞き手:M&A Online編集部 糸永正行編集委員)