2019年の日本のM&A、上半期は増加する

-今後のM&Aの動向をどのように見ておられますか。

「M&A全体としては、この1年くらいの間に大きな変化があるかもしれないと見ています。2017年はM&Aが活発な年でした。2018年も前年以上の数字で終わることが予測されています。これはM&Aが非常に活発で、熱くなり過ぎているという状況にあります。同時にM&Aは企業価値にプレミアムを上乗せして行われるわけですが、このプレミアムがかなり上がってきており、割高に買ってしまっているケースがたくさん出てきています。これ以上にプレミアムを払う人がいないだろうというレベルまできているのかなと感じています。M&A全体の市場がもしかしたら近いうちに違うフェーズに入るのかなと考えています」 

-日本でも同じように2019年はM&Aが減るとみておられるのですか。

「我々は今、非常に忙しくしています。2018年10月―12月はこの10年間の中で、最も多くの案件をいただいた期間です。このことから日本に関しては2019年の上半期はM&Aが増えるだろうと見ています」 

-御社は早くからバーチャルデータルームを手がけておられますが、強みは何でしょうか。

「イントラリンクスを使ったことがあるという人は、他のバーチャルデータルームより圧倒的に多くいます。このコミュニティーが重要です。M&Aを行うには銀行や弁護士、会計士、自社のチーム、買い手企業などがかかわることになります。一つのM&Aの案件に少なくても5、6社、あるいは10社ほどが参加することになります」

「その時にどのツールを使って情報を開示するかとなると、多くの企業が使ったことのあるツールであればスムーズに入っていけます。このため我々はコミュニティーを重要視しています。事業会社の担当者の方はあまり、他の会社のM&A担当者の方と会ったことがないという話をよく聞きますので、イントラリンクスの利用者の方に、実際に集まっていただく交流会を年に3回開いています。毎回130人ほどに参加していただき、親交を深めてもらっています」 

今後のM&Aの動向について質問する山口さん