-M&Aが増えるということは、日本企業の競争力が高まるとみてよいのでしょうか。
私のリサーチでは、日本企業による海外M&Aは草創期で半数近くが失敗であったが、今世紀に入った発展期では買収後に利益成長を実現する成功が増え、失敗の割合が減少していた。日本企業はM&Aの経験を積んで、ようやく何か掴み始めたのではないだろうか。
M&Aの件数や金額が増えているのは、マネーの流れだけが理由ではない。M&Aが企業経営に定着し、成長戦略を描く上で買収が欠かせない企業行動になったからだ...
今春施行される改正外為法でエネルギー会社買収の脅威はなくなるのか。橘川教授によると新電力を中心とした新興企業は依然として買収される可能性はあると指摘する。