最後に、こうしたプレミアムやディスカウントと企業価値評価アプローチの関係について触れておきたいと思います。企業価値評価のアプローチは、一般に、企業の純資産などに着目するコスト・アプローチ、相場や取引価格などに着目するマーケット・アプローチ、将来得られるキャッシュフローなどに着目するインカム・アプローチの3つがあるとされます。
このうち、例えば純資産に着目するコスト・アプローチでは、会社を自由に清算し得るという発想が根底にあります。つまり支配権の存在を想定することができます...
今回はインカムアプローチの収益還元法に属する残余利益法について解説する。残余利益法では「事業価値を計算し株主価値を出す」方法と、株主価値を「直接計算する」方法がある。
今回は、成長企業を評価する際などによく使われる「DCF法」について解説します。