再編の流れ

マイケル・コースだけではなくアメリカのアパレルブランドの多くは店舗閉店を行っています。学生に人気のあるアメリカンアパレルは破綻。アバクロンビー&フィッチも一時身売りの話がありました。ラルフローレンは、ニューヨーク5番街の「ポロ」の旗艦店を閉鎖。また、大手百貨店ではシアーズ、メーシーズ、JCペニーなどが店舗閉店を計画しています。

小売店が不振の原因はオンライン小売りの王者アマゾンの一人勝ちと言われています。リアル店舗の時代からオンラインに人が流れる時代となり、その傾向は今後も続いていくと思われます。

だた、衣類などはアクセサリーや時計などとちがい、実際に生地に触ったり、サイズ合わせなどが必要な場合があります。それすら必要としていない人もいるかもしれませんが、やはり衣類に関しては大部分の人がオンラインでの購入に二の足を踏むのではないでしょうか。

アマゾンの存在が小売店の不振に繋がっているのはたしかに一因かもしれませんが、時代と顧客の流れを見通さず、店舗を拡大しすぎた小売店にも問題があったのもまた事実ではないでしょうか。それが今の店舗閉店に繋がっているとも考えられます。

今回のマイケル・コースに話を戻すと、スイス金融大手UBSのリポートでは、マイケル・コースの店舗閉店は130億ドルの北米の高級アクセサリー市場にも影響するとして、競合ブランドであるコーチには追い風になると指摘しています。

流行りのあと

多くの著名人から支持されることでマイケル・コース、ジミー・チュウの両ブランドとも人気を得ました。ジミー・チュウは故ダイアナ妃やオバマ前米大統領夫人のミシェル・オバマなどが愛用しており、人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の中で取り上げられ知名度を上げました。しかし難しいのは、この人気が落ち着いたときに、どれだけの人が支持し、そのブランドを愛用してもらえるかです。流行りが終わったときからが、本当の底力の見せどころです。

コーチはここ数年低迷期が続いていました。ブランドイメージも老舗的で、どこか「もっさり」とした感じは否めません。今をときめくはじけるような人気もありせん。

しかし長年の培われた技術により製品の作りはしっかりしており、世界に根付いたブランドイメージは安泰で、どこかのチャラついたブランドより品格はあると思います。

コーチは2017年5月にケイト・スペード ニューヨークをおよそ24億ドルで買収しています。また2015年には高級靴のスチュアート ワイツマンの買収で成功しています。

両社の株価を見れば明暗ははっきりとわかれています。

MoneY wave

マイケル・コースの2017年からのチャートです。トランプ相場といわれる中、株価は下落が続いていましたが、75日移動平均線をやっと超えてきました。

コーチの2017年からのチャートです。

MoneY wave

こちらは上昇が続いています。5月のケイト・スペード買収で株価は一気に跳ね上がりました。

本記事は、「MoneY wave」より転載しております。

前回の記事はこちら 英高級靴のジミーチュウが身売り検討。コーチが有力か