Amazonが20件の企業買収で強化しようとした領域を整理してみた

※この記事は公開から1年以上経っています。
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 最近、TenMarksを買収したことでEdtechに進出か、と話題になったAmazon。
ますます巨大化して生活の大部分に浸透し始めているAmazonが10年後、どんな姿になっているのかはまだ誰にも分からないけど、Amazonが買ってきた企業を見ると、今後どんな分野に力を入れていきそうか見えたりするのかも。そんなことをふと思ったのでまとめてみました。

 公開されてる情報を見る限り、直近5年間で20社を買収しているAmazon。買収した企業をそれぞれ「Kindle」「TV/音楽」「決済」「EC強化」「教育」の5カテゴリに分類してみました。

 最近頑張っているKindleの強化に役立ちそうな企業や、屋台骨のEC関連の企業はコンスタントに買収してます。Kindleとの相性がいいEdtech関連の企業買収は今後も増えていきそう。

 また、決済関連も気になるところ。最近自前の決済サービスとして「Login and Pay with Amazon」を発表したけど、直近で買収したGOPAGOはリアル店舗で使うPOSのシステムを作っている会社。オンライン/オフラインどちらの決済にも本気で乗り込んでくるのかな?なんて妄想が膨らみます。

 少し意外だったのは、Amazon Web Service(AWS)関連の企業は少なくともここ5年間は買ってないこと。AWSは将来的にはECを超えるAmazon最大の事業になるとジェフ・ベゾスが何度も言っている重要な事業領域ですが、自前のテクノロジーで頑張ってるみたいです。

 以前のエントリでTwitterの買収リストを作りましたが、Twitterが創業1,2年の企業をバンバン買収しているのと比較すると、Amazonは創業してある程度年数が経っている企業を買収している傾向にある気がします。扱っている商材の影響だと思いますが、その辺りの違いも見れてよかったかも。

 次はこれのFacebook版を作ってみようかと思います。

本記事は、2013/12/20に公開された「インプットをアウトプットするブログ」より転載しております

1. 追記あり:Twitterが今まで買収してきた29社をリストアップしてみた。
2. iPhone発売以来Appleが買収した21社を眺めて買収技術の製品化スピードに驚いた件

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