ーコーポレートガバナンス強化でどんな変化が起きましたか。
その1つが議決権行使結果の公表だろう。現在、スチュワードシップ・コードを受け入れた信託銀行、生損保会社、年金基金などの機関投資家は個別の投資先企業と議案ごとに議決権行使結果と理由を公表するようになった。
機関投資家が背後の受益者(顧客)に対して責任を負っていることを考えれば、議決権行使結果の公表は本来、当然のことだ。実際、投資先企業が同じであっても、機関投資家がそれぞれの立場で別個の意思表示をしていることが分かる...
「日本企業のM&Aは成功が増え、新たな段階に入った」と分析する松本茂・京都大学経営管理大学院特命教授に、2021年のM&Aを振り返っていただき、大企業が今後取るべきM&A戦略について語っていただいた。