小豆の価格は2019年に跳ね上がりました。これは国産小豆の90%を占める北海道産のものが不作によって減少し、価格が高騰したものです。井村屋の営業利益率は、小豆価格高騰によって低下が避けられない状況でした。そこに新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化。点心が販売不振となり、売上高と利益がいっきに押し下げられてしまったのです。
しかし、皮肉にも小豆価格の下落を招いたのはコロナでした。和菓子の需要が急減し、価格は急速に落ち着きを取り戻したのです。現在は2017年の水準で推移しています。ただし、小豆は冷害の影響を受けやすく、この状態がいつまで続くかはわかりません...