「小児用新型コロナ治療薬」体重3kg以上の12歳未満で使用可能に

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写真はイメージです

米国の大手バイオ医薬品メーカー・ギリアド・サイエンシズ(カリフォルニア州)の製造する新型コロナウイルス感染症治療薬「レムデシビル」が、生後 28 日以上、体重3キログラム以上の小児患者(12歳未満)の治療薬として米国食品医薬品局(FDA)に承認された。

臨床試験で有効性や安全性、忍容性(副作用が被験者にとってどれだけ耐え得るかの程度)が確認されたためで、重症化リスクの高い小児患者の入院予防を目的としたレムデシビルの3日間投与が推奨されている。

新型コロナウイルスの小児の感染者が増えており、治療薬に対するニーズは高い。レムデシビルは、オミクロンなどの変異株に対しても有効であるとの結果が得られており、日本での早期使用について関心が高まりそうだ。

83%が30日目までに退院

臨床試験は、入院または死亡を含む重症化リスクの高い軽症から中等症の53人の小児患者を対象に実施した。このうち75%が10日目に臨床的改善を示し、60%が10日目に、83%が30日目までに退院した。

また同試験では、38例(72%)に有害事象が現れており、このうち11例(21%)は、治験薬とは関連がないと判断されたという。主な副作用は吐き気だった

同社では「おおむね良好な忍容性が認められ、臨床的改善と回復を示した患者さんの割合が高いことが示された」としている。

さらに米国のアトリウム・ヘルス・レバイン小児病院の医師は「今回の承認は、レムデシビルが疾患の進行を軽減させ、小児患者の回復をより早めることにより、臨床的に意義のある改善をもたらす可能性があることを示している」とコメントしている。

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