長引く生産減で、国内最強のトヨタ販社にも「売る車がない」危機

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新車に加えて中古車も品薄になってきたカーディーラー(写真はイメージ)

「まさかここまでコロナ禍の影響が長引くとは思わなかった」が偽らざる本音だろう。これまで「国内最強のカーディーラー軍団」だったトヨタ自動車<7203>系販売会社で新車の納入不足の状況がじわじわと広がっている。

量販車「カローラ」「ヤリス」ですらタマ不足

量販車の「カローラ」や「ヤリス」ですら、販売を一時中止している販社も。トヨタ系販社は新車が届かなくなると、中古車販売で乗り切ろうとした。中古車は利益率が高く、底支えになったという。ところが、このところ中古車も市場に出てこなくなったという。

日本自動車販売協会連合会(自販連)が10日発表した7月の軽自動車を除く中古車販売台数は前年同月比4.5%減の28万4546台だった。前年割れは14カ月連続で、統計を取り始めた1978年以降、7月としては2年連続で過去最少となっている。

中古車は新車購入のタイミングで市場に流れることが多い。新車が売れないのだから、乗り換えも起こらず中古車流通が減るのは当然だ。この先、中古車の供給まで細ることになれば、販社はたちまち干上がってしまう。国内自動車販売の最強軍団だったトヨタ系販社が「総崩れ」の危機にある。

その折も折に、トヨタは新たな国内販売策を打ち出した。販社で取り合いとなる人気車の販売マージンを引き下げる一方、メーカーが台数を稼いでコスト削減を図りたい量販車種では逆にマージンを引き上げる。

M&A Online編集部

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