新型コロナウイルスの感染リスクが低いスポーツとして、若者を中心に人気が高まっているゴルフを巡ってさまざまな動きが表面化している。
ゴルフ場に宿泊してテレワークを行うワーケーションや、電気自動車(EV)向け充電器のゴルフ場への無料提供、ゴルフ場クラブハウス内へのゴルフシミュレーターの設置などがそれだ。
若者のパワーで、ゴルフ場はどのように変わっていくだろうか。
鹿沼72カントリークラブ(栃木県鹿沼市)は2022年8月5日に、ゴルフシミュレーターを設置した「バーチャルゴルフラウンジ」をオープンする。
1ランドプレーだけでは物足りないという若いゴルファーに、自然の中でのリアルなゴルフと、ゲーム感覚で楽しめるバーチャルのゴルフの両方を楽しんでもらうのが狙いで、シミュレーターがある「ラウンジ」は日本のゴルフ場ではこれが初めてという。
シミュレーターでは世界の実在する有名な210コースほどを体験でき、クラブハウス内にあるレストランの食事をラウンジ内で飲食可能なため、シミュレーターを楽しみながらパーティーを行うこともできる。
福島県は8月8日から、ゴルフ場に宿泊してテレワークを行い、就業時間の前後や休憩時間を利用してゴルフを楽しむワーケーション「ゴルファーケーション」事業を推進するため、利用者にゴルフ場の売店で利用できる2000円分の割引クーポンを発行する。
利用できるのは白河国際カントリークラブ(福島県白河市)、棚倉田舎倶楽部(福島県棚倉町)、矢吹ゴルフ倶楽部(福島県矢吹町)、白河高原カントリークラブ(福島県西郷村)の4ゴルフ場。
女子プロゴルファーの蛭田みな美さんがアンバサダーに就任し、ゴルファーケーションの魅力をPRする。
電気自動車(EV)向け充電装置を手がけるTerra Motors(東京都千代田区)は、ゴルフ場とゴルフ練習場にEV充電器100基ずつを無料提供するとしていたが、想定を上回る反響があったため、ゴルフ場と練習場に合わせて100基を追加で無料提供することを8月4日に決めた。
滞在時間が長く、交通手段として車が選ばれることが多いゴルフ場やゴルフ練習場は、EV充電と相性がよいと判断、6月22日にゴルフ場へのEV充電器無料提供を、8月2日にゴルフ練習場へのEV充電器の無料提供を表明していた。
文:M&A Online編集部
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