チャットワークが上場する!

8月15日付でチャットワークは東証マザーズへの新規上場(IPO)が承認されたと発表しました。上場予定日は2019年9月24日とのことです。

チャットワークはクラウド型のビジネスチャットツールを提供する会社です。

→チャットワークのニュースリリースはこちら

M&A Onlineでは、今年5月に山本正喜CEO兼CTOにインタビューをしています。山本CEOは以下のようにおっしゃっていました。

"ビジネスチャットツールは社会のプラットホーム(土台)になり、その上に多様なサービスが実装されるだろう"
プラットホームとしてのチャットの上に多様なサービスを実装するために"先ずはIPO(新規上場)を目指し、資金力がついたところでM&Aに乗り出すことになるだろう"

チャットワークは上場後にどのようなサービスが実装されるのでしょうか。期待が高まります。

ビジネスチャットツールとは何か

筆者は業務でビジネスチャットツールを使っています。システムエンジニア(SE)として利用するツールがチャットと連携しているため、チャットを介して行う作業が多いからです。

ビジネスチャットツールとは、業務上のコミュニケーションをチャットでやりとりするためのツールです。電子メールや電話、会議などでのコミュニケーションの一部をチャットで行うことができます。

業務でビジネスツールを使うメリットは、「コミュニケーションが軽快」になることです。プライベートでLINE等のチャットを使う方が多いと思いますが、Eメールよりもやりとりが簡易的でスピーディになったという実感があるのではないでしょうか。ビジネスチャットツールを使うことで、業務にも同じような変化をもたらすことができます。

文章の作法が簡略され、要件を率直に述べられますし、「了解」「完了」等の返信は絵文字を送るだけで済ませられます。

コミュニケーションが軽快になること以外にも、ビジネスチャットツールを使う利点があります。それは「マルチな会話が可能」になることです。

複数人が同時に発言できるため、待ち時間がなくなります。進捗報告会議をチャットで行えば、全員分の発言を待つ必要がないため、時間を短縮できます。

やりとりが記録され、可視化される。相談と意思決定のプロセスをオープンなチャットで行えば、議事録を作成して配布する手間が省けます。

人気なのは「チャットワーク」と「Slack」

筆者の感覚では、日本国内では「チャットワーク」と「Slack(スラック)」のシェアが高いと思います。その他ではGoogleの「ハングアウト」、Facebookの「Workplace(ワークプレイス)」、「Line works(ライブワークス)」などがよく使われているようです。無料版でも基本的な機能が揃っているサービスがほとんどなので、興味があればまずは使ってみることをおすすめします。

数多くのビジネスチャットツールがありますので、どれを使えばよいか悩む方がいらっしゃるようです。単に社内コミュニケーションとして使う場合であれば、大差がないと思います。ですので、デザイン等で選んでしまってよいかなと思います。

ただしプログラマはツール連携が充実している「Slack」を好む傾向があります。プログラマと一緒に業務で使う場合、ビジネスチャットツールの選定は相手のプログラマにお任せしてしまうのがよいでしょう。

ゲーム開発から生まれたSlack

「Slack」は世界中で使われているビジネスチャットツールです。DeNAやメルカリは全社で導入しているそうです。

「Slack」はコミュニケーションが楽しくなるので、ぜひ試してほしいツールです。カスタム絵文字の機能の利用がおすすめです。メンバーの顔写真や、社内だけで伝わる言い回しやフレーズを絵文字にすると楽しいと思います。

また、「Slack」は他ツールとの連携が豊富です。筆者は業務で以下のようなツールと連携して使っています。

・プロジェクト管理ツール
・GitHub
・エラー通知
・ウェブサービスのリリース …など

「Slack」のCEOであるスチュワート・バターフィールド(Stewart Butterfield)は、「Flickr」の創業者でもあります。「Flickr」は写真の共有をするコミュニティサイトで、2005年3月にYahoo!が買収しています。

興味深いのは、「Flickr」と「Slack」が両方ともオンラインゲーム事業からの方向転換によって生まれたサービスという点です。

オンラインゲーム事業はうまくいかなかったようですが、ゲームの機能を流用して作られたのが「Flickr」であり、ゲーム開発のための社内ツールを発展させたのが「Slack」のようです。

ビジネスチャットを利用するときのマナー

メリットが多いビジネスチャットツールですが、気軽に問い合わせができるため、人によっては連絡が殺到してしまいます。

筆者も経験がありますが、チャットに振り回されて1日が終わるということもあります。対策としては、作業に集中する時間を確保するとよいと思います。その時間はチャットの返信をしない等のルールを作っても良いかもしれません。

また軽快なコミュニケーションでは誤解が生じることもありますので、相手を尊重する姿勢を持つ等の意識も必要だと思います。

マナーを守り、楽しくチャットを使いましょう。

文:鶏肋 太郎