2017年2月、キャラクターおよび物語の企画原案・開発・制作、その輸出入・ライセンスビジネスを手がけるユニークなベンチャーが誕生した。社員3人のバンブルマン(http://www.bbman.co.jp)だ。キャラクタービジネスにおいてM&Aによる事業拡大はあり得るのか。代表の阿草祐己氏に聞いた。

広める楽しさとむずかしさを実感

今日、日本のオリジナリティーあふれるアニメ・キャラクターは海外でも高く評価されている。だが、そのビジネスの実態は脆弱な基盤の上にかろうじて成り立っている印象がある。逼迫するコンテンツの制作費、制作者(クリエイター)の権利が健全に守られないなどの問題点が山積で、その問題点が十分に解消されないまま実績を積み上げているような状況なのだ。

そこで、阿草氏は、「日本のクリエイティビティーを守り育てる」を自社の使命と捉え、世界に誇る日本人クリエイターの「創造環境」を保護しつつ、世界を一つのマーケットとしてビジネスを展開するため、バンブルマンを創業した。社員は書籍や映像の企画・制作を得意とする代表の阿草氏のほか、コンテンツ企画・制作を担当する小林正和氏、システム・プログラムをまとめる原田祐治郎氏。いずれも、それぞれ異なった分野で実績のある3人だ。

阿草氏は、創業の経緯をこう語る。

「そもそもの動機は高校時代、友人の多くは美大志望で、自分のクリエイティビティー、才能に賭けて美大に進んだ友人にちょっとしたコンプレックスがあったとことにあります。その後、私も大学を出て、玩具業界でコンテンツの広め方を学び、英語が得意だったのでキャラクターアーティストの通訳などを務め、その後、映画の助監督なども務めました。そのなかで、ゼロか1を生みだし、その1を5、10、100にも広める楽しさとむずかしさを感じつつ、その集大成として事業を立ち上げました」