クラウドファンディングの先駆け「CAMPFIRE」の2018年12月期の純損失は、6億3400万円となりました。赤字幅は前期比で7%拡大しています。CAMPFIREは、クラウドファンディングによる調達資金から、手数料を徴収するビジネスモデル。手数料を2018年3月に8%から12%へと引き上げていましたが、赤字を圧縮することはできませんでした。代表の家入一真氏が気づいている通り、同社はストック型ビジネスへのいち早い転換が必要になりそうです。

CAMPFIRE家入一真氏
創業者・家入一真氏(右から2番目)


2019年春からソーシャルレンディング事業に参入

まずは、クラウドファンディングというビジネスが何なのかを説明します。それから、CAMPFIREのビジネスモデルや業績、目指している姿へと移ります。

クラウドファンディングとは、インターネットを活用してプロジェクトへの出資者を募るものです。プロジェクトの主体者がその内容を告知し、共感した出資者が小口で資金を提供します。

有名な事例として大ヒット映画「この世界の片隅に」があります。映画の構想をマッチングサイトで告知をし、製作費用3900万円を集めました。映画の興行収入は27億円を突破し、クラウドファンディングで資金調達したことが話題になりました。

一言でクラウドファンディングといっても、実は大きく4つに分類されます。

1.購入型:プロジェクトや商品のアイデアなどに出資
2.寄付型:社会貢献などのアイデアに出資
3.株式型:ビジネスアイデアに出資
4.融資型:設備投資や不動産、発電事業などに出資       

前述の映画の場合は1つ目の購入型でした。出資者は映画のエンドロールに名前を入れることができたのです。

クラウドファンディングというと、購入型をイメージしがちですが、この4つの型の総称です。そのうち、4つ目の融資型はソーシャルレンディングという別の言い方が一般的です。この4つは出資者が受け取る対価が異なります。

1.購入型:サービスの一部
2.寄付型:節税効果が得られる
3.株式型:株式の一部を受け取る
4.融資型:分配金、出資金を受け取る

例えば、家具職人が地元の間伐材を活用してイスの製作・販売をしようとしています。職人はクラウドファンディングで、設備投資分を賄おうと考えました。購入型の場合は、出資者に家具などを返礼品として送ります。寄付型は特に決まりはありません。株式型は起業して株式の一部を譲渡します。融資型は純利益から約束した金利を支払います。さらに元金を一定期間ののちに償還します。

CAMPFIREは購入型がメイン事業。2019年春から融資型にも参入します。