2012年12月、3Dプリンター業界に激震が走った。業界最大の米3Dプリンターメーカーであるストラタシスとイスラエルの大手メーカーであるオブジェットが合併した。

3Dプリンターメーカー業界は従来、ストラタシスとオブジェット、これに米3Dシステムを加えた外資3社が寡占的に競合する市場だった。2000年までの試験導入を第1世代とすれば、2000年代は実用導入の第2世代、2005年以降は汎用機期・装置が整い始めた第3世代ということができる。その第3世代を牽引する大手3社のうちの2社の大合併合併後はストラタシス(Stratasys Ltd.  本社は米ミネソタ州)を名乗り、その企業価値は両者あわせて30億ドル(3000億円強)規模といわれた。

この合併は、日本の販売代理店にも衝撃的なニュースとして伝わった。2009年4月に設立されたデジタルファクトリー株式会社の社長・阿井辰哉氏もその一人だ。

「当時は、当社の設立間もない時期でしたので、さすがに驚きましたね。ただ、私はもともと外資の2Dプリンター業界に席を置いていたので、外資のM&Aは日常的に見てきました。そのため、販売代理店の立場としては、ずっと世話になってきているオブジェット、合併後のストラタシスの動向をしっかり見ていこうという気持ちもありました」