起業家にとって、自社の事業を確立させ、営業キャッシュフローで会社が回るのが先か、それとも資金が尽きるのが先か。これはスタートアップ界隈では「死の谷(デスバレー)」とよばれ、スタートアップが乗り越えるべき最大の試練といわれます。
特に、外部資金を調達している場合は、サービスやプロダクトをしっかり作りこむために大きく投資することが前提になります。従って、それだけ死の谷は深く、長くなる可能性があります...
慶応大学発のベンチャー企業で、人工クモの糸の工業化を推進するスパイバーが、クールジャパン機構などを引受先とする第三者割当増資を実施。50億円を調達しました。調達した資金で対に大型工場を新設。現在の100倍規模となる大量生産に布石を打ちます。
2018年上半期の国内スタートアップ企業資金調達総額は1732億円。前年と比べて40%増となり、過去10年で最高額を更新しています。調達者数は554社。1社あたりの平均は3億円超となりました。調達額が大きかった企業の懐事情を調べました。