監査法人アヴァンティアに行政処分を勧告
公認会計士・監査審査会は中堅の監査法人アヴァンティアに対し、運営が著しく不当であるとして金融庁に行政処分などの措置を講じるよう勧告した。
今まで数多くの経営者を見て来て、最近では経営者のそばで仕事をする機会も増えてきました。そこで改めて思うのは、QPMIサイクルにもありますが、優秀な経営者の方は、例外なく、熱いPassionと、世の中を変えたいというMissionを持っていると思います。
大学の経営学や、MBAで学ぶような○○サイクルと言ったメソッドは、昔から行われいる事象を類型化し、体系的に整理して、学問的に分かり易い言葉で表現しているにすぎません。歴史を作ってきた経営者の多くは、学問的なことを身に付けるよりも早く、深く考え、様々な経験をして、重要な意思決定を繰り返してきました。そしてそれは1人では出来るものではなく、従業員を始め、多くの方のサポートが合って初めて実現できたものと言えます。
昔から読まれている名著で、「人を動かす」(デール・カーネギー著)がありますが、そこでの人を動かす三原則の1つは『強い欲求を起こさせる』ことなのであり、経営者が明確なMissionを従業員に対して強いPassionで伝えられることが出来れば、多くの従業員が味方になってくれることでしょう。
経営者の意思決定の内容がどれだけ優れていても、それを実行し切れて初めて世の中から評価され、歴史に残ることになります。その意味でも、PassionとMissionは欠かせないと言えます。それがあれば、富士フイルムHD、武田薬品工業、出光興産の重要な意思決定もいい方向に向かうかもしれません。
今回は意思決定のメソッドをいくつか紹介してみましたが、いずれも観察であったり評価であったりと言葉は違えど、本質としては、現状分析と解決策の方向性を導き出すことが不可欠です。ビズサプリグループでは、会計士、事業会社での経験豊富なコンサルタントにより、企業の意思決定支援のコンサルティングも行っておりますので、ご興味ありましたらご相談頂ければと思います。
http://www.biz-suppli.com/menu.html?id=menu-consult
文:花房 幸範(株式会社ビズサプリ パートナー 公認会計士)
株式会社ビズサプリ メルマガバックナンバー(vol.077 2018.7.04)より転載
公認会計士・監査審査会は中堅の監査法人アヴァンティアに対し、運営が著しく不当であるとして金融庁に行政処分などの措置を講じるよう勧告した。
4回にわたり「連結会計とM&A」について解説してきました。最終回は、M&Aが行われた際に、その態様(スキーム)によってどのような連結会計処理が必要となるか紹介したいと思います。
昨年7月トヨタは社債のような株式を発行した。これは、コーポレートガバナンス上いろいろな話題を提供した。ここで一度、どのような株式だったのか、そして何が問題だったのかをまとめておきましょう。