「特売」は在庫削減を急ぐシグナル

なぜこのようなことが起こるのか?初売りの話題づくりもあるが、旧モデルの在庫を処分する意味もある。つまり、アップルは「8」「8 Plus」と「XR」の在庫一掃にかかっているということだ。順当にいけば「11」が2021年初売りに加わり、「XR」との二本立てとなる。

だが「XR」はiPhone史上、最も人気がなかったモデル。新発売からわずか1カ月後にはアップルが異例の販売促進費を通信キャリアに支払い、事実上の値引きによる販売台数の底上げを図っている。在庫も圧縮しているはずで、年内に売り切って2021年の初売り特売には登場しない可能性が高い。

さらに最上位モデルの「X」と「XS」は新型モデルの発売と同時に廃番となっており、現行の最上位モデル「11 Pro」「11 Pro Max」も特売りはないと考えるのが自然だろう。そうなると、過去の初売りのようなiPhoneの複数出品は不可能になる。そこで「XR」の穴埋めとなるのが「SE2」だ。

「SE2」の販売価格は399ドル(約4万3000円)からと、「8」の5万2800円(税別)から、「XR」の6万4800円(同)からと比べても安いとの予想もある。それでいてCPUは最新モデルの「11」や「11 Pro」「11 Pro Max」と同じA13 Bionicチップを搭載する高速処理可能なスマートフォンになりそう。

「SE2」が「11」に劣るのは主にカメラの数(「SE2」はシングルカメラ、「11」はデュアルカメラ)だけ。カメラ機能が「SE2」と同等の「XR」では、価格を「SE2」並みに値下げしても販売は振るわないはずだ。2021年のアップル初売りでは「11」と「SE2」のそろい踏みがみられそうだ。

文:M&A Online編集部