ジェフ・ベゾスがホールフーズを買収する意味

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Photo by Emil3

 だいたい(アマゾンはもうその範疇から外れていますが)ネット販売会社が小売店舗を買収したら評価され、逆に小売り会社がネット通販会社を買収しても評価されないというのも「どちらかがおかしい」はずです。

 ウォルマートも昨年、ネット販売会社のジェット・ドットコムを30億ドルで買収しており(当然にネット販売会社を買収する方が安上がりです)、4700店舗で売り上げの56%が食料品であるウォルマートの事業拡大効果の方が(株価への評価という意味ではなく)はるかに大きいはずです。

 6月1日付けで「ジェフ・ベゾスとイーロン・マスク 2人の新しい錬金術師(闇株新聞)」を書いていますが、引き続き企業価値(時価総額)を生み出すベゾスの錬金術について、考えさせられてしまいました。

 ちなみに今回の買収では、ゴールドマン・サックスとバンク・オブ・アメリカがアマゾン側の、エバコア・パートナーズがホールフーズ側のアドバイザーを務めています。

 そんな錬金術師からも巨額報酬を引き出してしまう投資銀行も(今は投資銀行とは呼びませんが)健在のようです。

本記事は、2017.4.11公開「闇株新聞」より転載しております。


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