M&A Online編集部が大量保有データベースで2020年9月の大量保有報告書の提出状況を調べたところ、ファミリーマート、大戸屋ホールディングス、島忠などのTOB(株式公開買付け)関連銘柄に動きが見られた。

コロワイドが大戸屋の46.76%を保有

伊藤忠商事が8月25日にTOBで保有割合が65.71%となったと発表したファミリーマート株式について、野村證券が売り(0.36%)と、買い(0.43%)を実施し、保有割合を9.57%とした。三井住友トラスト・アセットマネジメントも0.3%分を売却し保有割合を5.73%に引き下げた。伊藤忠商事は今後、ファミリーマートの残りの株式も買い取り、同社を上場廃止にする方針。

大戸屋ホールディングスについては、外食大手のコロワイドがTOBで28.11%を追加取得し、保有割合を46.76%に高めた。大戸屋ホールディングスは、コロワイドによる子会社化に反対し、敵対的なTOBとなっていたが、コロワイドは9月9日にTOBが成立したと発表した。

ホームセンターのDCMホールディングスが、買収を検討しているが伝えられた同業の島忠については、三井住友トラスト・アセットマネジメントが2度買い増し(0.38%、0.24%)、保有割合を6.01%に高めたほか、SMBC日興証券も買い(1.51%)と、売り(1.47%)で、保有割合を0.04%高め6.41%とした。

ただ両社の報告義務発生日は買収の検討が伝えられた9月18日以前で、報道後の動きはなかった。

ソフトバンク株式を大量売却

このほかソフトバンク関連では、持ち株会社のソフトバンクグループジャパンが、ソフトバンク株式の保有割合を19.38%引き下げ、42.1%としたほか、ソフトバンクの創業者である孫正義氏が、ソフトバンクグループ株式について担保契約等重要な契約の変更届を提出した。保有割合は26.9%で変更なかった。

また経営再建中のペッパーフードサービスについては、フラッグシップアセットマネジメントが3度売却(1.32%、0.98%、1.36%)し、保有割合を68.61%に引き下げた。

2020年9月の大量保有報告書の提出件数は1026件で、このうち保有割合を増やしたのが291件、新規保有が196件、保有割合を減らしたのが431件、契約の変更などが108件だった。

文:M&A Online編集部