ですが、孔子が生きた時代は、中国の「春秋戦国時代」であったことを忘れてはいけません。いま大人気のマンガで、最近映画にもなった『キングダム』の舞台が、まさにこの時代です。
人々は武器を手に入れ、軍事行動を手に入れ、強いものがすべてを奪い取ることができる、弱いものは滅びるしかないと競い合い、戦い続けた時代です。下剋上は当たり前の世界です。
その時代に生まれた「仁」という言葉には、お行儀のいい意味しか含まれていないのでしょうか? 「ラブ&ピース」の意味も含まれていると同時に、もっと力強い意味があるはずです。
孔子の同時代の人物、陽虎が「仁をなせば富まず、富めば仁ならず」と言ったことはよく知られており、渋沢栄一『論語と算盤』にも出てきます。
「論語は仁について書かれた書物」でありながら、仁について明確な定義はされておらず、古くから「仁」と「富」または経済的合理的活動、つまり競争に勝つこととは相容れないのではないかと思われてきたのです(前回参照)。
首都大学東京経済経営学部の松田千恵子教授はM&Aやビジネスプランなどをテーマに経営戦略ゼミを指導している。数字や組織なども考えて、きっちりと事業が回るようにビジネスプランを仕上げる。
最終合格までの過程はひとつではない。何年で会計士を目指すのか、仕事と並行かあるいは辞めて挑むのか、受験予備校には通うのか、など選択肢はさまざまである。
事業承継に悩む中小企業が増加しているなどの背景から、M&Aを学びたいという方も増えているようです。今回はM&Aの知識やノウハウを学ぶことができるおすすめ講座をまとめてみました。