米ペイパル、ピンタレストに総額450億ドル(約5兆円)で買収提案 

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7月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

米ペイパル、ピンタレスト買収検討 450億ドルで=関係筋

[20日 ロイター] - 米決済大手のペイパル・ホールディングスが画像共有サイトの米ピンタレストに総額450億ドルで買収を提案したことが、事情に詳しい関係者の話で20日、明らかになった。

実現すれば、交流サイト(SNS)運営会社を対象とする買収案件としては、2016年のマイクロソフトによるビジネス向けSNS「リンクトイン」の買収を超え過去最大となる。

インスタグラムやTikTokといったSNS上で、多数のフォロワーを抱えるインフルエンサーのおすすめ商品などを購入するソーシャルコマースが広がりつつある中、ピンタレスト買収はペイパルにとって同分野でのシェア拡大や広告収入による収入源の多様化につながるとみられる。

関係筋によると、ペイパルが示した買収価格はピンタレスト株1株当たり70ドルで、大半を株式交換で行う。ピンタレストの19日終値55.58ドルを26%上回る水準で、アイコンのデータによると、買収総額は同社の過去12カ月の利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)の62倍となる。ペイパルは11月8日の四半期決算発表までに合意をまとめて発表することを望んでいるという。

ペイパルおよびピンタレストからのコメントは現時点で得られていない。両社の協議については、ブルームバーグ・ニュースが最初に報じていた。

ペイパルの株価は4.9%安の258.36ドルで終了し、ピンタレストは12.8%高の62.68ドルで引けた。

ピンタレストは共同創業者のエバン・シャープ氏が先週、最高クリエーティブ責任者を退任し、別の企業に転籍すると発表したばかりで、過渡期にある。

一方、ペイパルは買収を通じて電子商取引(EC)関連サービスを拡充してきた。2019年にクーポン情報ツールを手掛けるハニー・サイエンスを、今年に入ってからは日本で後払い決済サービスを手がけるペイディを買収した。

市場調査会社マーケットプレース・パルスのECアナリストは「ソーシャル(インタラクティブ)コマースは米国で広がっているが、まだ誰も牛耳ってはいない。ペイパルはアマゾンに真っ向から対抗する代わりに、異なるショッピングモデルに投資している」と指摘した。

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