ルノーの大株主であるフランス政府の狙いが同国での投資と雇用だとすれば、日産の業績が長期安定するとは考えにくく、結局は「つまみ食い」になる。「つまみ食い」をされないためには、ルノーと一体化するしかない。
ルノーの一部となれば、自社の業績の足を確実に引っ張るフランス国内での増産には踏み切れないだろう。フランス政府としても、国内大手自動車メーカーであるルノーの業績不振は避けたい。結果として日産の懸念するフランスでの大型投資はなくなる...
三菱の燃費試験データ不正事件の余波は想像を超えるインパクトを業界に与えている。本日付の報道では、かねてから同社と共同開発をしてきた日産が資本を注入、事実上傘下に収める意向を示した。