アピタの強み「生鮮食品」

生鮮食品の安さ・大量陳列には、アピタの強みが見えました。それは、ある鮮魚コーナーの生ウニのPOPをのぞいてみた時です。そこには「安さの理由:名古屋市場にて担当者直接仕入れ!!」と書かれていたのです。

ドンキでは、これまで生鮮食品の大量陳列が可能になるような経験や知識は、少なくともアピタほどはなかったでしょう。しかし、POPにもあったようなアピタの生鮮食品担当者が持つ経験や知識、市場における仕入れのコツのようなものが、ドンキ流の大量陳列に変わっても安さを維持して提供できる、という事に繋がっているように見えました。 

互いの良さを引き出して

 今回、ドンキの手によって生まれ変わったアピタに行ってみて、ドンキとアピタの互いの良さを引き出し合っている、という印象でした。ドンキの強みである「POP・陳列」、アピタの強みである「生鮮食品」という互いの強みを発揮できたことが友人の言っていた「凄いことになっている」に繋がったのだなと実感できました。 

今回訪れた店舗の近くでは、「ららぽーと名古屋みなとアクルス」という大型のショッピングパークが開業しています。このような競合である大型ショッピングパークにドンキ・アピタの合同店舗が負けないためにはやはり、ドンキで培われたノウハウ、アピタで培われたノウハウが相乗効果をもたらすことで、1+1=2以上の強みを発揮していく事が、今後、ユニーとドンキにとって必要なのではないでしょうか。 

 文:永戸 涼介(中京大学経営学部在学中)