『ザ・バンク 堕ちた巨像』は、世界有数の国際銀行の悪事に挑むインターポール捜査官の姿を描いたクライムサスペンスムービー。司法の限界を感じながら巨悪に立ち向かう血気盛んな捜査官サリンジャーを『キング・アーサー』『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』のクライヴ・オーウェンが、正義感溢れる検事ホイットマンを『ザ・リング』『インポッシブル』のナオミ・ワッツが好演。
本作のメガホンを取ったのはドイツの映画監督トム・ティクヴァ。1998年に公開された『ラン・ローラ・ラン』では鮮やかな色使いと様々な映像手法が全編にわたる疾走感を際立たせ、世界中で高い評価を得た。
世界第5位の規模を誇る国際銀行IBBCのミサイル誘導装置購入疑惑を追っていたインターポール捜査官のルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン)。彼の目の前で、情報提供者と接触していた同僚が不審な死を遂げる。情報提供者に危険が迫っていると察したサリンジャーだったが、手を打つ前に情報提供者も謎の交通事故で命を落としてしまう。
2つの事件はIBBCの手によるものと確信したサリンジャーは、ニューヨーク検事局のエレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)に協力を要請。事件が起きたベルリン警察に協力を仰ぐが、反対にドイツ国内での行動を制限されてしまった。関係各所の協力を得られない中、独自調査を進めるふたりは死亡した情報提供者の妻から武器商人のカルビーニ(ルカ・バルバレスキー)の名を告げられる。
IBBCとの取引から手を引きたがっていたカルビーニは、サリンジャーたちの捜査に協力。カルビーニはIBBCの狙いを「武器売買の仲介を通じて紛争国に借金させ、実質的に支配すること」であると明かした。カルビーニはさらなる情報提供を約束したが、演説の最中にIBBCの殺し屋に狙撃され命を落としてしまう。
カルビーニを襲った殺し屋が腕利きの暗殺者“コンサルタント”(ブライアン・F・オバーン)と突き止めたサリンジャーは、ニューヨーク市警の刑事と共にグッゲンハイム美術館へ向かうコンサルタントを追う。美術館内でIBBCの幹部であるウィリアム・ウェクスラー(アーミン・ミューラー=スタール)と落ち合うコンサルタントを見たサリンジャーたちは、コンサルタントに接触。逮捕を試みるが、IBBCに雇われた殺し屋が大挙し美術館内は銃撃戦となり、銃弾を浴びたコンサルタントは程なく息を引き取ってしまう。
一方、ウェクスラーは美術館で刑事に捕らえられていた。サリンジャーはウェクスラーとの面会で、IBBCへの正義の裁きに協力するように訴えかける。そこでウェクスラーは多国籍企業と複雑に絡むIBBCに裁きを下すには法律の枠を越える必要があると説き、その決意をしたサリンジャーへの協力を承諾。武器商人との交渉に向かうIBBC頭取のジョナス・スカルセン(ウルリク・トムセン)を追い、トルコの地へ降り立つ・・・。
本作では曇りや雨のどんよりとした空気を活かし、全編通じてじわりと真綿で締め付けられるような緊迫感を演出。サリンジャーやホイットマンが無機質に追い詰められる緊張感に、思わず息を呑まされる。
以下、ネタバレを含みます
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