空間除菌の「クレベリン」ブーム、新型コロナ禍よりも早く終息か

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次亜塩素酸水使用製品と混同されてイメージダウン

しかし、この時は大量の政府広報に紛れて話題にはならなかった。ところが第3波の襲来を受けて、消毒液である次亜塩素酸水の室内散布を新型コロナ対策として打ち出す店舗や施設が続出。「消毒効果を有する濃度の次亜塩素酸水を吸いこむことは健康リスク」と警鐘を鳴らす行政からの注意喚起や報道が相次いだ。

併せて昨年6月の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」にあった空間除菌の「有効性に対する疑義」もクローズアップされ、空間除菌グッズの販売が伸び悩んだのだ。今年2月には次亜塩素酸ナトリウムを含む他社製品が健康被害を起こしたことで、消費者庁が注意を喚起したのも足を引っ張った。

実は「クレべリン」の成分は二酸化塩素で、使用上の注意を喚起されたり健康被害を引き起こしたりした次亜塩素酸ナトリウムとは異なる。しかし、クレベリンは空間除菌製品で高い知名度を持つだけに、次亜塩素酸ナトリウム製品と同一視されたようだ。

ただ、大幸薬品もホームページで「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するデータは現在取得中です。尚、『クレベリン』は日用雑貨品のため、特定ウイルス・菌、疾病等に対する効果・予防等を謳うことはできません」と明記しており、新型コロナ対策としての「決定打」に欠けていたことも否めない。

第3波を超える勢いで感染拡大が続く第4波の感染流行期に当たる第2四半期(4〜6月)に、「クレベリン」や「クレベ&アンド」の売り上げは再び上昇に転じるのだろうか?

文:M&A Online編集部

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