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親子会社間の情報伝達ツール「連結パッケージ」のつくりかた しっかり学ぶM&A基礎講座(70)

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CF計算書の作成、その他の開示に必要な情報も収集

連結キャッシュフロー計算書の作成方法として、理論上、各社単体のキャッシュフロー計算書を作成して、それらを合算する方法も考えられます。しかし、実務上は連結貸借対照表の増減(対前期)や連結損益計算書など連結ベースの数値から作成していきます。

そのため、連結パッケージには、各社の単体キャッシュフロー計算書ではなく、資金の範囲に関する情報、固定資産に関連する未払金や減価償却費の情報など連結キャッシュフロー計算書作成に必要となる基礎情報を含めます。

連結貸借対照表、連結損益計算書、連結キャッシュフロー計算書などの本表作成以外に、注記や附属明細を含む各種の開示項目の作成が必要となります。そのため「有価証券時価情報」「リース関係データ」「セグメント関連データ」「担保注記関連データ」などの情報も連結パッケージに含めることになります。

連結パッケージに含めるべき項目は各社各様といえます。決算時期以外での情報共有の度合いや各社が使用する会計ソフトなどによっても必要となる追加情報は異なります。連結作業におけるやり取りを重ねるにつれて、連結パッケージの内容も洗練されていくものと考えるとよいでしょう。

文:北川ワタル

北川 ワタル

経歴:2001年、公認会計士2次試験合格後、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)、太陽監査法人(現太陽有限責任監査法人)にて金融商品取引法監査、会社法監査に従事。上場企業の監査の他、リファーラル業務、IFRSアドバイザリー、IPO(株式公開)支援、学校法人監査、デューデリジェンス、金融機関監査等を経験。マネージャー及び主査として各フィールドワークを指揮するとともに、顧客セミナー、内部研修等の講師 、ニュースレター、書籍等の執筆にも従事した。2012年、株式会社ダーチャコンセプトを設立し独立。2013年、経営革新等支援機関認定、税理士登録。スタートアップの支援からグループ会社の連結納税、国際税務アドバイザリーまで財務会計・税務を中心とした幅広いサービスを提供。

学歴:武蔵野美術大学造形学部通信教育課程中退、同志社大学法学部政治学科中退、大阪府立天王寺高等学校卒業(高44期)

出版物:『重要項目ピックアップ 固定資産の会計・税務完全ガイド』税務経理協会(分担執筆)、『図解 最新 税金のしくみと手続きがわかる事典』三修社(監修)、『最新 アパート・マンション・民泊 経営をめぐる法律と税務』三修社(監修)など

北川ワタル事務所・株式会社ダーチャコンセプトのウェブサイトはこちら


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