【公認会計士監修】株式交換(かぶしきこうかん)|手法解説
「株式交換」とは別の会社の株式と交換することで子会社化するM&Aの手法です。株式譲渡と似ていますが、株式交換は一般的に対価として自社の株式を交付するため、買収資金が必要ありません。
M&A Online
| 2019/1/2
2019.01.02
合併は、2つ以上の会社が1つになる手法ですが、消滅会社の側からすると社員の士気低下につながるおそれがあります。この点、株式移転では、両者ともに持株会社の子会社となるので、片方が他方を飲み込んだ関係にならず、見かけ上は「兄弟」となります。M&Aの序列をつけたがらない日本人好みのM&A手法といえるでしょう。
株式移転を行うと、合併とは逆に子会社の数が増えてしまいます。会社の数が増えれば管理の手間が増えてしまいます。これが株式移転のデメリットです。また株式移転に反対する株主には、株式買取請求権が与えられます...
「株式交換」とは別の会社の株式と交換することで子会社化するM&Aの手法です。株式譲渡と似ていますが、株式交換は一般的に対価として自社の株式を交付するため、買収資金が必要ありません。
交渉の初期段階では、情報漏えいには細心の注意を払いましょう。M&A仲介機関では匿名で「ノンネームシート」を作成し、関心度を確かめた上で、情報開示をします。開示の際には「秘密保持契約」を締結します。
TOBの手続きはM&A実務家のみならず、個人投資家にとっても必要な知識です。MBOなどの完全子会社化を目指すTOBでは必ず出てくるスクイーズアウトですが、きちんと理解している方は少ないのでは?