売れる会社であるためには、まず買い手の見方を理解し、それに合わせた準備をしておかなければなりません。会社の売却を検討し始めたら、特に以下の4点を意識しましょう。
買い手にとって魅力的な企業でなければ売却できません。しかし、自分の経営している会社にはどうしても思い入れがあり、独りよがりになりがちです。自分が魅力的だと思うのではなく、買い手にとって魅力的でなければなりません。
M&Aには心理的な要素も大きなウェイトを占めます。うまく自社の長所や買収のメリットをアピールすることによって、より良い買い手に高い金額で会社を売ることができます。ポイントを絞ってはっきりと主張すれば、相手も良さを理解なってきます。
買い手が魅力を感じなければ会社は売却できません。しかし、会社の評価は難しく、自分の経営している会社であっても、かえって思い入れがあるために一人よがりになりがちです。また、同じ会社でも買い手が異なれば、評価も同じとは限りません。より良い買い手を捜すためにも、買収額を検討するためにもまず自社の強みと弱みを整理することが必要です。
M&Aの検討資料の中で、決算書は数字で表現された比較的客観性の高い情報です。財務内容の良否は買い手の判断や買収額に影響を与えますので、財務内容をより良くすればM&Aを有利に進めることも可能です。そのためには自社の決算書を分析して、客観的に評価をすることが必要です。
会社を売る立場からすると、譲渡額や譲渡後の地位などの条件をいろいろ主張することに抵抗を感じる方も多いかもしれません。しかし、買い手からするとかえって条件がはっきりしたほうが検討しやすく、交渉がうまく進むものです。逆に条件をはっきりさせないまま交渉の過程で要求が変わると相手に不信感を与え、話がまとまらないこともあります。会社を売却するに際しては、必要な条件と優先順位を整理しておきましょう。
文:M&A Online編集部
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