講義でのシナジー効果と、現実で体験したシナジー効果

実際に、このシナジー効果をよく実感できたのが、今年3月に行われた「ファミチキVS焼き鳥」というイベントでした。このイベントはファミチキと焼き鳥の販売数を競わせて、買った方が記念として優勝セールを行うというものです。

このイベントからは、ファミチキと焼き鳥を組み合わせることにより、それぞれ単体で売るよりも高い販売効果が得られることが容易に想像できます。具体的な数字はつかめませんが、これだけのイベントを行ったのですから、ファミチキ、焼き鳥ともに大きな増収効果があったはずです。

この事こそが大学の講義で取り上げていたシナジー効果の一つであり、ファミマがわざわざ焼き鳥を置いた理由の一つだったのでしょう。

サークルKからファミマに店舗が変わったからといって、ただ商品を無くすのではなく、良いものは残し、さらにそれを他の商品と絡めて活かし、販売促進へと繋げる。この戦略こそが、シナジー効果を生み出す具体例であると実感できる体験となりました。

ちなみに対決の結果は焼き鳥が勝利を収めました。私はどちらがおいしいのか確かめようと焼き鳥とファミチキ両方を買って食べてみました。こうした消費者の行動を誘発する意味でも、ファミチキと焼き鳥の両方を並べることによるシナジー効果は大きいと言えそうです。

 文 : 永戸 涼介 (中京大学経営学部在学中)/編集:M&A Online編集部