ホワイトナイトの麻生が旧村上ファンド系企業から大豊建設を救済 2022年7月の大量保有報告書
大豊建設に対し株主還元などを求めていた旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが7月22日に、大豊建設株39.81%を手放し保有割合を3.55%に引き下げたことが分かった。
旧村上ファンド系の投資会社による大量保有報告書の提出がここへきて活発化している。提出件数は5、6、7月各3件だったが、8月はすでに9件(8月24日時点)を数える。8月にはベンチャーキャピタル(VC)最大手、ジャフコグループ<8595>の株式を新規に5%超保有したことが判明し、その後、11.87%まで買い増した。
旧村上ファンド系の投資会社を代表する存在のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)の関与を調べたところ、2022年に入って大量保有報告書の提出件数は累計34件。月別では1月1件、2月と3月各2件、4月11件、5~7月各3件。8月はここまで9件と、夏の到来とともに勢いを取り戻した格好だ。
関連記事はこちら
・シティ インデックスイレブンスの大量保有報告書はこちら
ジャフコグループ株式の5%を超える新規保有は8月9日、シティが提出した大量保有報告書で分かった。保有比率は6.54%(共同所有分を含む)で、15日には11.87%まで買い増したとする変更報告書を提出した。
標的となったジャフコは国内におけるベンチャーキャピタルの草分け企業で、1973年に設立。投資先上場会社数は累計1019社(2022年3月末)に上る。このうち日本企業は811社で、海外企業の上場も200社以上かかわっている。
シティ側はジャフコに対し、500億円規模の自社株買いを要請するとともに、今後、保有比率を51%まで高める可能性を示唆している。これに対し、ジャフコは大量買い付け行為への対抗措置として新株予約権の無償割り当てなどを検討する方針を発表し、対決姿勢を鮮明にしている。
シティ絡みの最近の案件で思い出されるのが西松建設<1820>、大豊建設<1822>を巡る株式の大量取得だ。いずれも巨額の売却益を手にしたとされる。
西松建設ではシティの保有比率がピーク時約25%に達し、株主還元などを突きつけられた。最終的に、シティ側が西松による自社株買いと伊藤忠商事の株式取得に応じる形で全保有株式を売却し、手じまいしたのが昨年12月のこと。
大豊建設でも同様に、シティの保有比率が40%近くに達し、事実上、経営の主導権を握られる状態になった。こうした中で、九州の企業グループの麻生(福岡県飯塚市)がホワイトナイト(白馬の騎士)として、約400億円の第三者割当増資を引き受け、大豊建設を7月に子会社化。一方、大豊建設は増資で得た資金を原資とし、自社株買いを行い、これにシティが応じる形で決着をみた。
こうした西松建設、大豊建設の経緯もあるだけに、ジャフコと旧村上側の攻防が注目される。
現在、シティの保有比率が10%を超える銘柄はほかに、東亜建設工業<1885>(10.35%)、中国塗料<4617>(12.5%)、コスモエネルギーホールディングス<5021>(13.35%)、セントラル硝子<4044>(27.44%)。
また、今年に入ってシティが新規保有したのは今回のジャフコをはじめ、コスモエネルギー、ホシデン<6804>(5.03%)、住友大阪セメント<5232>5.08%、クレディセゾン<8253>(5.06%)、日清紡ホールディングス<3105>(5.12%)の6銘柄ある。
関連記事はこちら
・シティ インデックスイレブンスの大量保有報告書はこちら
文:M&A Online編集部
大豊建設に対し株主還元などを求めていた旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが7月22日に、大豊建設株39.81%を手放し保有割合を3.55%に引き下げたことが分かった。
2022年6月14日に提出された大量保有報告書のうち、注目銘柄をピックアップしました。
旧村上ファンド系投資会社のシティインデックスイレブンスが住友大阪セメントの株式5.08%を61億円で新規取得したことが19日付の大量保有報告書でわかった。
M&A Online編集部が大量保有データベースで2022年2月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、東京大学、大阪大学発の創薬ベンチャー2社が売られていることが分かった。
2022年2月9日に提出された大量保有報告書のうち、注目銘柄をピックアップしました。明日の投資にお役立てください。
電子楽器を手がけるローランドの筆頭株主であるタイヨウ・ジュピター・ホールディングスが、ミネルバ・マネジメント・インクに保有株式を売却し、保有割合が50%を割り込んだことが分かった。
セールスフォース・ドットコムが、フレクト<4414>の株式を新規取得した。保有割合は 7.22%。提出理由は「資本業務提携に関する合意に基づく株式の保有」によるもの。
2021年12月10日に提出された大量保有報告書のうち、東京機械製作所など注目銘柄をピックアップしました。株式投資にお役立てください。
2021年12月9日に提出された大量保有報告書のうち、注目銘柄をピックアップしました。シティインデックスイレブンスが富士石油を買い増し ほか
2021年12月8日に提出された大量保有報告書のうち、注目銘柄をピックアップしました。ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(ダルトン)、三ツ星ベルトを新規取得 ほか
2021年10月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、投資ファンドのMETA Capitalが、澤田ホールディングス株の31.09%を新規保有したことが分かった。
アクティビスト(物言う投資家)として知られる米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントは、東芝株の保有を積み増し、東芝の「大規模な」投資家になったと明らかにした。
2021年7月の大量保有報告書の提出状況を調べたところ、アジアインベストメントファンド(東京都中央区)が、輪転印刷機械専業メーカーの東京機械製作所の支配権取得に向け動き出したことが分かった。
押出機やアスファルト試験機、太陽光発電などを手がけるフリージア・マクロスは2021年6月30日、婦人フォーマルウエア大手の東京ソワール株式1.24%を買い増し保有割合を16.72%に高めた。
M&A Online編集部が大量保有データベースで2021年5月の大量保有報告書の提出状況を調べたところ、ソフトバンクグループ株について4度、報告書の提出があった。
2020年10月の大量保有報告書の提出状況を調べたところ、DCMホールディングスとニトリホールディングスによる買収合戦に発展している島忠を巡って、11回の報告書の提出があった。