M&A Online編集部が大量保有データベースで2021年1月の大量保有報告書の提出状況を調べたところ、経営再建中のペッパーフードサービスについて、フラッグシップアセットマネジメントが4度株式を売却(合計4.03%)した先月(2020年12月)に引き続き、今月も3度株式を売却(合計3.22%)し、保有割合を46.14%にまで引き下げた。

ペッパーフードサービスは、経営の2本柱の一つであるペッパーランチ事業を売却したのをはじめ、主力事業のいきなり!ステーキを中心とする店舗の閉店などからなる経営再建策に取り組んでいる。

島忠、尾張精機でTOBが成立

携帯電話事業大手のソフトバンクは住所の変更などを理由に7件の報告書を提出した。このうち筆頭株主や第2位の株主である3社で保有割合が下がっていることが分かった。

ソフトバンクが筆頭株主でネットマーケティングサービスを手がけているサイジニア株の保有割合を0.56%引き下げ、32.06%としたほか、やはり筆頭株主でクラウドビジネスやセキュリティービジネスを手がけるSBテクノロジー株の保有割合を1.48%引き下げ47.28%に、第2位の株主でマーケティングテクノロジー事業を手がけるジーニー株の保有割合を1.11%に引き下げ31.27%とした。

またホームセンター島忠を巡り、DCMホールディングスとTOB株式公開買い付け)合戦を繰り広げたニトリは、島忠株70.43%を新規保有した。島忠株についてはニトリのTOB成立後、野村證券が保有割合を5.23%引き下げ2.66%とした。

さらに投資会社のライジング・ジャパン・エクイティ傘下のプレサイス・プロダクツ・ホールディングスが、自動車部品メーカーの尾張精機株の84.61%をTOBで新規に保有した。筆頭株主である日立金属は全保有株(保有割合は12.32%)を、第2位株主のトヨタ自動車も全保有株(同9.99%)を手放した。

塩野義製薬もファンペップを新規保有

2020年12月25日に東京証券取引所マザーズに上場した、医薬品の開発研究を手がけるバイオ企業のファンペップについては、新型コロナウイルスのワクチン開発に取り組んでいる大阪大学発バイオ企業アンジェスの創業者であるの森下竜一氏が23.43%を新規保有したほか、塩野義製薬も6.54%を新規保有した。

2021年1月の大量保有報告書の提出件数は1000 件で、このうち保有割合を増やしたのが280件、新規保有が157件、保有割合を減らしたのが484件、契約の変更などが79件だった。

文:M&A Online編集部