M&A Online編集部が大量保有データベースで2022年1月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、電子楽器を手がけるローランドの筆頭株主であるタイヨウ・ジュピター・ホールディングス・ジーピー・エルティディーが、ミネルバ・グロース・パートナーズ(東京都港区)が運営するミネルバ・マネジメント・インクに保有株式を売却し、保有割合が50%を割り込んだことが分かった。
大量保有報告書データベース 2022年1月の大量保有報告書提出状況はこちら
タイヨウ・ジュピター・ホールディングスの新たな保有割合は34.77%と下がるものの筆頭株主の地位は変わらない。15.0%を新規保有したミネルバ・マネジメント・インクは、ローランド株を長期保有する予定で、保有の理由を「純投資及び重要提案行為等を行うこと」としている。
ローランド株については、米国の投資顧問会社のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーも1.3%買い増し、保有割合を6.72%に高めた。
ENEOSホールディングスと米ゴールドマン・サックス・グループが共同で設立した特別目的会社のロードマップ・ホールディングスが、ENEOSホールディングスと共同で、道路舗装大手のNIPPO株を35.77 %買い増し、保有割合を92.63%に高めた。
ENEOSホールディングスは親子上場解消のため、NIPPOに対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表していた。
このほかにキャンドゥを傘下に収めたイオンが、さらに0.15%買い増し、保有割合を48.7%に高めたほか、ソフトバンクグループ株を29.02%保有する孫正義氏が「担保契約等重要な契約の変更」を理由に変更報告書を提出した。
2022年1月の大量保有報告書の提出件数は999件で、このうち保有割合を増やしたのが293件、新規保有が175件、保有割合を減らしたのが430件、契約の変更などが101件だった。
文:M&A Online編集部
アクティビスト(物言う投資家)として知られる米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントは、東芝株の保有を積み増し、東芝の「大規模な」投資家になったと明らかにした。
2020年6月に、経営陣による買収(MBO)の一環として米投資ファンドのベインキャピタルがTOB(株式公開買い付け)を実施中のニチイ学館について3件の大量保有報告書の提出があった。