「マスク」はポストコロナ時代のお楽しみグッズになれるのか
マスク生産に乗り出す企業が後を絶たない。夏場に向けて蒸れにくく、スポーツ時にも使えるように工夫したものやファッション性を意識したものもある。消費者の支持を得ることができるだろうか。
田園調布といえば、日本有数の高級住宅街。東京・大田区にあり、東急東横線・田園調布駅の西側に扇状に広がる街路には大邸宅が並び、戦前戦後を通じて多くの著名人が住む。そんな田園調布に例えられる街が都内の意外な場所にある。
「板橋の田園調布」。こう呼ばれるのが板橋区常盤台だ。池袋から埼玉方面に向かう東武東上線に乗って5つめのときわ台駅の北側に位置する。
田園調布が引き合いに出されるには相応の理由がある。田園調布は1920年代、日本で初めて庭園都市(ガーデンシティー)として計画的に開発・分譲されたことで知られるが、常盤台も同じように斬新なアーバンデザインに基づくからだ。
最大の特徴は住宅街を一周できる環状のプロムナード(散歩道)。曲線を多用した街路とし、クルドサック(袋路)を5カ所に配置した。クルドサックというのは道路の突き当りがロータリー状になった構造で、自動車の通り抜けができず、Uターンするしかない。居住者以外の車が入ってこられないようにした工夫だ。
1935(昭和10)年に、東武鉄道が沿線開発の一環として「常盤台住宅地」を整備し、分譲住宅を売り出した。この時、現在のときわ台駅(当時は武蔵常盤駅、1951年に改称)も開設された。以来、折に触れて先輩格の田園調布と比較されるようになったらしい。
板橋区というと、東京のローカルというイメージがある。かつては双眼鏡や望遠鏡などの光学機器産業が盛んで、中小の町工場の集積では今も都内有数。高島平の高層団地を連想する向きも少なくない。
“本家”の田園調布と比較されると、地元住民は面映ゆいかも知れないが、古き良き時代のアーバンデザインに興味のある人にもってこいの場所が常盤台(ときわ台)界隈だ。知る人ぞ知る「板橋の田園調布」をぶらり探索してみては。
文:M&A Online編集部
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