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「令和小学校」 東京・中野区で 2020年4月誕生へ

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中野区役所(左)と街のランドマーク「中野サンプラザ」

東京都中野区で2020年4月に「令和小学校」が誕生する見通しとなった。区立の上高田小と新井小が統合して発足する新校の校名として内定。今後、教育委員会会議を経て、早ければ6月の定例区議会で正式決定の運びだ。

「令和」の校名は初めて

令和を冠した社名はすでに登場しているが、学校名としては本邦初とみられる。改元ファイーバーが続く中、“全国区”の話題としても注目度は高そうだ。

中野といえば、「住みたい街ナンバーワン」「芸人が多く住む街」「サブカルの聖地」など様々な枕詞で知られる都内有数の人気の街だが、区内には元号にちなんだ明治大学、帝京平成大学のキャンパスがある。今回と同様の学校統合で消えたが、かつては昭和の名を用いた小学校もあった。

上高田小学校…2020年4月に統合新校が開校する

上高田小(1925年開校)と新井小(1938年開校)は西武新宿線新井薬師前駅をはさんで校区が隣り合う。中野区の計画によると、2020年3月末に両校を閉校して、同年4月に統合新校「令和小」を現在の上高田小の旧校舎で開校する。統合新校の新校舎については現在の新井小の場所に建設し、2022年4月から利用を開始する。

新井小学校を解体し、「令和小」の新校舎が建設される

「令和小」の校名は保護者や地域住民らでつくる統合委員会で複数案の中から選ばれ、現在、内定段階。今後は校章や校歌、校旗などの検討が必要になってくる。

区内ではほかに、2021年4月に第四中学校・第八中学校、2023年4月に鷺宮小学校・西中野小学校の統合が計画されているが、新校名の検討時期と改元のタイミングが合ったのが今回の上高田・新井小のケースだった。

校名から地域名がなくなることに反論も予想されるが、順当ならば、次回の6月定例区議会を経て、正式決定が見込まれる。

明治大、帝京平成大が進出、かつて「昭和」も

元号にこじつければ、中野区内には明治大学付属中学・高校がある。1929(昭和4)年に旧制中野中学校として開校し、1949年から明治大の付属校となった。

明治大そのものも2013年にJR中野駅前に新キャンパスを設け、国際日本学部、総合数理学部を置く。同じ年、帝京平成大学が薬学部など3学部からなる中野キャンパスを開設した。その一帯には早稲田大学も進出し、中野国際コミュニティプラザ(生涯学習施設、国際学生寮など)を運営する。

実は、「明治」「平成」だけではない。かつては「昭和」もあった。区立の中野昭和小学校がそれ。だが、東中野小学校と統合で2009年に白桜小学校が開校したのに伴い、姿を消した。

平成から新時代へ。区民ならずとも、まずは「令和小」の門出を心待ちにしたい。

文:M&A online編集部

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