海洋放出の決まった「トリチウム」って、どれくらい危険な物質なの?
日本政府は2021年4月13日に、東京電力福島第一原子力発電所で増え続けている放射性物質のトリチウムを含む汚染水を海洋に放出する方針を決めた。トリチウムとはどのくらい危険な物資なのだろうか。
2021年4月25日、東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の第4波に伴う緊急事態宣言が出て、関東・関西のレジャー施設は書き入れ時のゴールデンウィークを失うことになった。
大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や東京のサンリオピューロランド、よみうりランドなどは、5月11日まで臨時休業する。ところが、わが国最大の集客数を誇る東京ディズニーランド・ディズニーシーは営業を継続している。なぜ、そうなったのか?
緊急事態宣言は都道府県単位で出される。よって大阪府内にあるUSJや、東京都内のサンリオピューロランド、よみうりランドには休業要請が出されたが、千葉県浦安市にある東京ディズニーランド・ディズニーシーは「対象外」なのだ。
とはいえ、千葉県といえども東京ディズニーランド・ディズニーシーは東京都に隣接しており、東京駅から休業しているサンリオピューロランドやよみうりランドまでは鉄道で1時間程度かかるが、東京ディズニーランド・ディズニーシーへはわずか13分。制度の「死角」と言うしかないが、首都圏住民の「生活感」からすれば違和感を禁じえない。
東京都内のテーマパークや遊園地は休業しており、東京ディズニーランド・ディズニーシーに首都圏のレジャー客が殺到する可能性はある。ただ、千葉県は市川市、船橋市、松戸市、柏市、浦安市を「まん延防止等重点措置」区域としており、浦安市にある東京ディズニーランド・ディズニーシーは1日の入場者数を5000人に制限。営業時間を午後8時までに短縮し、酒類の提供も中止した。
日本政府は2021年4月13日に、東京電力福島第一原子力発電所で増え続けている放射性物質のトリチウムを含む汚染水を海洋に放出する方針を決めた。トリチウムとはどのくらい危険な物資なのだろうか。